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2022.02.11 関東地区オンライン研究会(3月12日開催)のお知らせ

日本カナダ学会・関東地区オンライン研究会のお知らせ

コロナ禍のピークアウトがなかなか見えない中で、入試業務等お忙しい日々をお
過ごしのことと思います。

さて、関東地区ではオンラインにて以下の研究会を実施することとなりました。
プリンスエドワード島、そして隣国アメリカからカナダに光を当てた3つの報告
を予定しています。
皆様のご参加をお待ちしております。

○日時:2022年3月12日(土)14時〜16時

○プログラム

*1部 プリンスエドワードからみるカナダの社会*

★「赤毛のアンの時代のPEI社会」(田中俊弘・麗澤大学)
『赤毛のアン』(1908年刊行)は、19世紀後半のPEI
社会を舞台にした物語であるが、当時のカナダの社会状況をセンサスのデータな
ども紹介しながら説明していく。貧困を自己責任とみなす時代とはいえ、オンタ
リオ州などでは徐々に児童福祉制度の萌芽が見られていたが、
PEIではまだその段階に至っていなかった。そうした状況の背景を考察する。

★「L. M. モンゴメリ作品における孤児」(石井英津子・明治大学/東京女子医科
大学)
L. M.モンゴメリ(1874-1942)は『赤毛のアン』(1908
)が世に出る以前から、多くの作品で孤児を繰り返し描いている。本報告では、
その時代的背景や、作者自身の生い立ちを踏まえながら、『赤毛のアン』といく
つかの短編に焦点を当てて、モンゴメリが孤児をどのように描き、何を伝えたか
ったのかを考察する。当時の孤児を取り巻く環境に対する問題提起についても注
目したい。

*2部 アメリカからみるカナダの表象*

★「国境の南で語られるカナダ:ニューヨークの文化遺産のなかで」(山田亨・
明治大学)
世界一長い国境である加米国境。その影響力からカナダにおけるアメリカ合衆国
の存在感は否応なしに可視化されてしまっているのではあるが、それでは、国境
の南側のアメリカではどうであろうか?本報告ではニューヨーク州での文化遺産
における表象や言及を基に、現代のメディアで表象されているカナダとは異なる
角度から分析を試みる。

司会:飯笹佐代子(青山学院大学)

○参加方法:以下のURLにアクセスし、事前登録をお願いいたします。

https://forms.gle/VcsmJZgwKDzsWUs76

登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールをお届けします。